国は、政策として農産物の輸出拡大を掲げている。
その中に花も入っている。特にこの2〜3年しっかり予算がついて
実績を伴うことが必須となってきた。
昨日は全国花き輸出拡大協議会セミナー 春の活動報告へ出席してきた。
発表者は、東日本板橋花きの樋口常務
JFMAがかかわった杭州テクノパークでの展示会の話、及びオーストラリアの事例紹介だった。
オーストラリアは厳しい検疫(他国よりもさらに)条件の話。
ただしオーストラリアのポテンシャルは高く
日本の花は、売れる見込みが高い。
この中で樋口常務の話で私が興味を持ったのは・・・。
輸出切り花に求められることの話題
?品種の出荷期間 ⇒ 多品種・少量生産の為、注文が入った時に商品が無い。先方へ出荷時期の提案ができない。
?グレード ⇒ 等級や規格が多すぎ、先方にわかりにくい。統一規格で揃わない
?病害虫対策 ⇒ そもそも輸出を前提に作っていないため、検疫で引っかかる可能性が高い
?コールドチェーン⇒産地から市場まで。リパック作業中、リパック後から空港までの確立
?切り前 ⇒ 大型品種が多い為、輸送効率が高く、コストが高い。蕾で輸送し向こうで咲かせる技術が必要
少し、樋口常務との発表とは言葉が違うかもしれませんが
このような事をおっしゃっていました。
展示会で気に入ってもらっても、注文数に答えられない。確かにこれは痛手・・。
また、つぼみからの開花実験は、MPSジャパンが平成26年、27年に取り組んだ
花き日持ち性向上実証事業で行っている内容の中に含まれており
報告書に、後処理剤での効果が、各都道府県の実験データとして
記載されている。
http://www.mps-jfma.net/himochi/library.html
上記のMPSジャパンのHPより資料はPDFで見る事ができる。
平成28年度は日本花き生産協会が事業を引き続き行っているので
報告はコチラからなされると思います。
平成26年27年に取り組んだこの実証事業は、国産花きの日持ち性向上の事業でしたが
この実験が、国産花きを輸出する時に活かされるというのは
本当に素晴らしいことだと、報告会に参加して実感しました。