昨日はJFMAフラワービジネス講座中級コースの最終回でした。
13時半から会津のカスミソウ生産者の菅家博昭さんより
生産地の現状についてのお話。
菅家さんは、今年のMPSジャパンが事務局をしている
国産花き日持ち性向上の検討委員としても色々ご尽力いただいており
今回の講演は9月末からスタートした全国10か所(うち9か所)を回る講演会で
その訪問先で訪れた産地のお話をしていただきました。
その中で、菅家さんが気づいたこと、産地さんの色んな悩みや現状を知ることができました。
私は事務局でしたが、講義が少し早く終わったこともあり
質問。
同じ品種でも、産地によってなのか、品種によってかわからないが
水上りのいいものと、花屋にとどいてもすぐに水切れしてしまう花がある。
アジサイ・ガーベラ・草花
これは個体差なのか?
それとも、品種?(種苗)、農家の技術力??
回答は・・・。
農家の技術。
どのタイミングで花を採花するか?
天候、前日雨だったか、暑い日が続いているか?
そういったのもぜーんぶ考えて、採花のタイミングを農家は考えている。人の花は水下がりなどしにくい。
今は技術や薬剤が向上しているので
私が花屋にいたころとは違うかもしれないけれど・・。
当時、ひまわり、アジサイ、ガーベラ、シャクヤクなどは
同じ産地から(同じJA)仕入れても、月曜日は水下がりなどなく
いい商品だったから再度入荷したら・・・あらま!!という事が
時期によってそういったことがあった。
シャクヤクは、硬すぎても咲かないし、切るタイミングが難しいと思う。
有名店で3本購入しても2本のうち1本咲かないこともある。
これは個体差なのかな・・・。
花にはいろんな面白みがあるので
それこそ、「日持ち性向上対策」も大事、また産地さんの技術力は
ものすごく大切なんだなぁと思いました。
毎年この菅家さんの講座は、訪問地がことなり面白いです。
菅家さんのブログもご覧くださいませ。
http://kanke2017.blogspot.com/2018/11/jfma_21.html
また後半は、小川先生(JFMA会長)、菅家さん、宍戸純さん(大田花き)三人での
「花き業界に物申す」というタイトルで話を展開。
参加者の人達も交えて、今の花業界の現状を語っていただく。
菅家さんの話は前半の話の流れからで、産地の話。
宍戸さんから後継者不足、吾亦紅、オミナエシ、フジバカマなど
秋の旬な花の数が揃わない!!
また今年は猛暑で菊が育たなかった!
花を連作することで、土壌障害が起こり土壌消毒しなければならなくなる・・・。
その後、先生から「不耕起」の話
もう、耕さない!
っていう話。
福岡県では、単品生産ではなく、輪作している産地が多くあり、
輪作することで、サスティナブル(持続可能性)となる。
私は、ここに入ってから、MPSを学び
花の農薬に関して敏感になった。
また出産を経験し、現在子育て中ですが(おかげさまで1歳4か月)
切り花を子供が誤って口にいれたらどうしよう!
と思うので、たかーい所に飾る。
若しくは自分の知識量で農薬の少ない花を選ぶようにしています。
子育て世代はそういう人いるんではないかなぁと
実際自分が母親になって感じます。
20代,30代はお金が無いから買わないと
思っていましたが、「子育てで、花どころではない」
というより、安心・安全の「証明」がどこにも記載されていない花
だから買えないのでは?
と勝手に思うようになりました・・。